パスタをゆでろ

一方的に話をしたい猫背からの打診

ディストピアみたいな

一時期、ロボット開発が過熱化したが、脳みそのものの開発には至らなかった
現実的には、既にある脳みそを利用するほうが話が早く低コストに仕上がった。ロボットは、1から作るのではなくあくまで人間を補強するツールとして開発が進んだ。
人間の向き不向きによって提案されるツールは異なった。僕は非力な上に特に共感力もなかったので、計算力のツールしか選べなかった。
僕たちはそれぞれこのツールを装着し仕事をする。ツールが買えない人間はお金持ちに雇われてツールを買ってもらい仕事をする。単純作業を加速化させるのがツールであるため、優秀な人はツールをつけてないことが多い。
僕は計算室にこもり、朝から晩まで計算をする。していた。
出生数は現在管理されている。妊娠を生業とする人たちによって調整がされている。彼女らはUBと呼ばれた。彼女らはそれぞれ担当の特性を持っている。必要な人材を彼女たちは投薬等によるコントロールによって宿す。
僕はそのコントロールで生まれた計算世代だ。
当時はITが盛り上がっていて、それでぼくたち計算世代が生まれた。たくさんのやるべき仕事があった。

しかし開発が完了、収束した今では僕たちの仕事は、僕たちが開発したツールが全部やってくれる。簡単に言うと僕たちは、余っていた。余ることが計算されなかった計算世代と揶揄された。